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古い働き方イメージを更新しよう

今日は、横浜市にある株式会社オープンワールドの野口社長と、人事・総務担当 大瀧さんと、同社のキャリア教育カリキュラムを新しく設計するための打ち合わせでした。
 
オープンワールドさんは、海外のベビー&マタニティ用品の通販や、オリジナル・コスメの企画販売をしている会社です。社長の野口さん以外は、ほぼ全員女性(しかも9割が子育て中の短時間勤務社員)という組織。
 
扱うアイテムや、プロモーション、そしてオリジナル商品の企画もデザインも、ほぼすべて社内の女性たちがアイディアを出し合って形にしているそう。
 

そして驚きの、勤務時間はすべて『自己申告』制。

「どのぐらい働きたいかはもちろん、仕事の状況も、家庭の状況も、本人が一番よく知っていますよね。(顧客に一番近い)自分たちだからこそ気づける新しい発見や改善って、得意なこと・好きなことをやっているというモチベーションと、働き方を自分でマネジメントできることで生み出せると思うんです。」と野口さん。
そこには、「短時間勤務では、新しい価値をつくる仕事(例えば新規事業や商品企画)なんて無理」という固定概念は一切ありませんでした。
 

ちなみに、大瀧さんは今回一緒に対面で打ち合わせする予定でしたが、お子さんの体調不良により、ご自宅からオンラインで参加。お膝にちょこんと乗った2歳の娘ちゃんがとてもかわいかったです。(早く元気になってね)
 
 


 
そんな3人での会話から、今日は盛り上がったテーマを共有させていただきます。
それは、「古い働き方イメージを更新しよう」です。
 


現在の私は、上記のオープンワールドさんのような働き方や、そうした働き方でいきいき仕事をする女性がたくさんいることを知っていますし、もっと広がると思っています。
でも、30歳で長女を出産して復帰した仕事では、そんな考え方はつゆ知らず、もんもんとしていました。
 


例えば、隔週の営業会議は18時開始。(営業マンは夕方までは顧客回りだからという理由)ちなみに終わるのはだいたい20時です。
1歳の娘が一緒に寝たくて自分を待っていると知っていても、この日ばかりは仕方がない(変えられない)と思い込んでいました。
 


例えば、残業。遅くまで仕事をするスタイルが常態化している職場だったので、自分だけ早く帰るのは申し訳ないという罪悪感をいつも抱えていました。子どもは大事だけど、働くうえでは、子どもという制約を抱えてしまったとさえ感じていました。
 
 


振り返ってみると私は無意識のうちに、「仕事とはこういうものだ」「普通はこうだから」という思い込みに捉われていたんだと思います。
もちろん、そうした会議や仕事のやり方を全否定するつもりはありません。
 
でも、「早く帰る必要が無くて、残業もめいっぱいできる人をスタンダードにした働き方」に、子どもを持った自分を一生懸命当てはめようとして(当てはまらなくて)、もんもんとしていたのだと、今なら気づけます。
 
 


では、どうやってその働き方イメージを更新できたのでしょうか。
 
それは、「知った」ことです。


仕事を変え、そうではない働き方を自分でも体感できたこと。
今の私の会社は、男女が半々。多くが子どもを持つパパ・ママです。
みんな早く帰るし、家族を持つお互いの事情を大事にし合っているのがスタンダード。
基準が変わったことで、自分がハンディキャップだと感じたものが、まったくそう感じなくなるというのは、世界が広がったようなうれしい驚きでした。
 
そしてオープンワールドさんのように、多様な働き方を認める企業とたくさん出会えたことも大きいです。
 
 

 


まとめると、私たちの働き方は多様になっています。
自分が「こういうものだ」と思い込んでいる働き方は、ひとつのパターンでしかないかもしれません。
 
何より、子どもを持つことは、働くことにおいて制約ではなく、私たちひとりひとりが「大切にしたい事情」なんです。女性だけでなく男性だって、今は誰もが何らかの事情を持ちながら働く時代になっています。
 

 


多くの会社が、社員が抱える事情を同じように大切にしながら、働き方を新しく創っています。
 
子どもを持った今こそ、自分の古い仕事イメージを更新するチャンスだと思いませんか。
自分の思い込みをちょっと外して、選択肢を探してみましょう。